借入時の保証契約の締結で注意したい3つのポイント
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中小企業の8割以上が融資の際に個人保証をつけている

中小企業庁が委託して2013年3月に行った
「平成24年度個人補償制度に関する中小企業に実態調査」を見ると
金融機関から借り入れを行った中小企業は86.7%もの割合で
融資を受けるときに経営者から個人保証の提供を行っています。

中小企業はほとんどが個人保証がついていると言っていいでしょう。
でもこの個人保証は本当に必要なのでしょうか?
もしかしたら過剰かもしれません。

もちろん中小企業の信用を補完する意味で保証は必要なのですが、
この中には明らかに融資慣行として行われているだけのものも多く含まれています。

融資をする立場に立つと保証は大きければ大きいほどリスクが減って安心ですから
たくさん保証がついていれば嬉しいのです。
ですが保証をする人にとっては保証はリスクです。

これまで保証の必要性、リスク、権利義務を十分に理解していないまま
契約を取り交わすことも多く、様々な問題がありました。

「経営者保証に関するガイドライン」が策定されました

2013年12月5日に公表され2014年2月1日に
「経営者保証に関するガイドライン」の摘要が開始しました。
これはあくまでもガイドラインですから法的な拘束力はありません。

ですが自主的なルールが尊重されて守られるように期待されています。
融資を受ける際に、このガイドラインを理解して対処することで
経営者保証をしないですむ可能性が出てきます。

ガイドラインでは経営者に保証人が必要なときに保証の必要性、権利義務、
リスク等をきちんと理解してもらう説明を要請しています。

ガイドラインの適応開始日(2014年2月1日)以前に締結した保証契約も
対象になりますから、既存の保証契約がどうなっているのか改めて
確認すると良いですね。

ガイドラインの策定によって金融機関側の努力も必要ですが、
融資を受ける側や保証をする側も、金融機関にすべてを任せないで
保証をする側もある程度の知識を持つべきでしょう。
特に契約時には以下のようなところに注意しておくことです。

保証契約の締結時に「補償の必要性」を理解する

そもそも保証が必要ないものに過剰に保証を付けることも考えられます。
なぜ保証をするのか。その必要性は必要なのか。
丁寧に説明を受けてきちんと納得することです。

次に理解しておきたい「補償の範囲」

どれだけの保証が必要なのかしっかり理解しておきましょう。

通常の保証なら保証人の人数で割った保証ですみますから
1,000万円の保証人が2人いれば1/2の500万円を保証するということになります。
連帯保証の場合は保証人が複数いても1,000万円すべて支払う義務があるのです。

連帯保証となっているけれど本当は連帯保証が必要でないこともあります。
連帯保証をするとお金を借りた人と同じ扱いになりますから
いきなり返済を請求されることもあります。
本来は土地を担保に入れる(物上保証)だけで済むことであるにもかかわらず、
契約書に最初から「連帯保証人」と印字されているためにそのまま
押印してしまい連帯保証人になってしまうケースも多いのです。
契約書にあらかじめ連帯保証人と印字されているためにそのまま押印したくなりますが
連帯保証が不要なら連帯の部分を二重線で削除すればいいのです。
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3つめに最悪のシナリオを理解する

保証をすることで起きる最悪のシナリオについて理解しておきましょう。
最悪の場合には不動産の処分すればいいのか
1,000万円支払えばいいのかその支払が不可能なら保証人はどうなるのか・・

保証って難しいですね。

参考までにこのガイドラインの周辺では以下のような動きがあります。
(中小企業庁の通達)
2006年3月に中小企業庁より出された通達
「信用保証協会における第三者保証人徴求の原則禁止」
では信用保証協会が行う保証の関しては、経営者本人以外の第三者保証を
求めることは原則として禁止になっています。

(金融庁の監督指針)
そのほか、金融庁の「中小・地域金融機関向けの総合的な監督指針」
で「経営者以外の第三者の個人連帯保証を求めないことを原則とする融資慣行を確立し、
また、保証履行時における保証人の資産・収入を踏まえた対応を促進する」
という政策趣旨に鑑みながら適切に取り組む必要があると定められています。

(民法改正)
平成16年12月1日公布(平成17年4月1日施行)の「民法の一部を改正する法律」
根保証について、たとえば1000万円の範囲で何回でも融資を受けれれるという
根保証はこれまで通り可能だが、無期限かつ無制限に保証することになる
「包括根保証」とよばれる根保証は禁止になりました。
今後の民法改正の動向も目を離せません。

【編集後記】※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

周りに風邪を引いている人が複数いて移ってしまいました。
まだ喉が痛い程度なので体を冷やしすぎないようにケアーして
しています。

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