法人税の欠損金の繰超控除が改正したら会社の税金の中で、最もわかりやすい法人税の欠損金の繰越控除の制度についてわかりやすくお話しします。

法人税の欠損金の繰越控除って何?

法人が1年間経営を行って利益が出たら、払う税金が法人税です。
法人税は利益が出ていないときには払う必要がない税金です。

利益が出ないで赤字の時に、その赤字部分を翌年以降の決算で利益がでていたら、利益からマイナスして税金の計算をしていいですよというのが法人税の繰越控除の制度です。

会社の決算は1年ごとに区切って計算する

会社の決算はたいていの場合、1年ごとの期間で計算していきます。1年ごとの期間で利益が出ているかを損益計算書で見て、その利益を元に税金がかかる所得を算出して、法人税の税率をかけて税金を計算します。

欠損金の繰越控除の制度がなかったら

黒字と赤字を行ったり来たりしている会社は税金の負担が大きくなります。
たとえば黒字の年と赤字の年を繰り返している会社があったとしたら

    1年目に赤字100万円
    2年目に黒字100万円

出している会社があった場合で考えてみましょう。
ここでは仮に税率を30%と仮定します。

    1年目 赤字のため 法人税0
    2年目 利益100×税率(30%)=30万円
    合計  利益 0    法人税30万円    

2年間合わせると利益は0なのにもかかわらず、法人税は30万円も払うことになります!
こんなのおかしいと思いませんか?

欠損金の繰越控除を使うと

    1年目 赤字のため          法人税      0
    2年目 利益100-欠損金100万円= 0 となるため法人税 0
    合計  利益 0円                法人税0円   

2年間で見ると利益が0円なので法人税も0となってめでたしめでたしということになるのです。ただし、資本金の充実した大会社の場合は現在は全額控除できないようになっています

平成26年に改正されるかもしれません

この欠損金の繰越控除制度は青色申告をしている会社が、9年前に発生した欠損金まで控除できる制度なのですが、今年の改正ではことによると9年以上使うことができるようになるということなのです。長く使えるので良かったなということになるのですが、落とし穴があります。
今まで中小企業では上記の例でいくと100万円の欠損金をすべて控除できたのですが、半分だけしか控除できなくなるかもしれないのです。

要するに先ほどの例でいくと欠損金を使っても
    1年目 赤字のため       法人税 0
    2年目 利益100-欠損金50万円(30%)=15万円
    合計  利益 0円       法人税15万円
となってしまいます。この税負担は重いです。
こんな改正適用してもらいたくありませんが動向を慎重に見ていく必要がありそうです。

税理士 平井孝代

著書はこちら「会社の数字がよくわかる本」ソーテック社
bit.ly/KaisyanoSuuzi   

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