売上を除外したらどうなるか

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税理士の仕事

勤務時代に関与していたクライアントが売上除外していたことが

ありました。かれこれ20年以上前のことです。

現金商売をしている飲食店を経営している店主が日々の売上伝票を

破いて捨てていたありふれた脱税。

今でもそういう話はあるかもしれません。

わからなければ何をしても良いと考える人はたくさんいます。

そういう悪質な行為は、税務調査が入った時に見つかるのですが、

税務署がきてからでは遅すぎです。

脱税行為をする人は、まず税理士には何も話しません。

そして独断でとんでもないことをしてしまします。

悪質な行為ですから見つかったときのペナルティーは半端ではあり

ません。

売上除外をしていると大変なことになる

たまたま千円の売上伝票を1枚破いていたのが見つかったら・・・

千円×年間の業日数×3年(5年のケースも有ります)×税率+各種加算税がかかります。

たった1日、千円だけ売上除外していたのがたまたま見つかった。

それだけでも、年間300日営業していたとすると年間30万円の売上

除外と推測されます。税務調査の場合は最低でも3年分は追徴されま

すから、30万円の3年分で90万円。これにに税率をかけて各種加算

税を加えると、追徴税額が売上除外と認められた金額にになってし

まうこともあるんです。

怖いですよ。

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間違った経営者にはっきり物をいうこと

小さい会社の経営者という立場の人が何をしても、文句をいう人は

いません。ダメといえるのは顧問税理士ぐらいのものです。

これなら良いけど、それはダメ。ということをはっきりと伝えるの

が税理士の仕事です。

税理士は餌(お金)が欲しくてしっぽを振るわけには行きません。

はっきり言ったせいで顧問契約解除なんてのもあります。

良いじゃないですか。喜んで顧問契約解除してもらいましょう。

武士は食わねど高楊枝といいます。

士業ですからね。

売上除外していたらどうなるの?

会社で売上除外をしているとどうなるのでしょうか?

会社が除外していた売上代金は、ほぼ間違いなく経営者が個人的に

使っていますよね。

そうなると売上除外だけの問題ではななくなります。

仮に先ほどの90万円の売上除外をしていたら、単純に会社の利益が

90万円不足していることになります。それだけで済めばよいので

すが、もちろんそれでは済みません。

除外していた売上代金を社長が使い込んでいるわけですから、その

使い込んだお金の性質は何ですか?という問題が発生します。

(ケース1)社長貸付

除外していた売上は社長への貸付金なので、社長さんは会社にその

お金を返しましょうねというものです。この場合、返済金加えて会

社はその貸付金に利息を貰うことになりますからその分に対して

も、税金がかかります。例えば2%の金利だと仮定するとす年間2万

円分計上漏れがあったと認識されます。

(ケース2)役員給与

社長は会社にお金を返したくない、返せないということになると、

もっと話は厄介になります。除外していた90万円は役員個人が使

っていますから

役員個人的な支出を法人が負担した場合は役員への現物給与に当た

ります。

役員給与は原則損金不算入ですから、会社に返さない分は法人税の

課税対象になります。要するに除外していた90万円の2倍に対して

税金がかかることになるんです。

この場合、会社の経費にならなくても社長個人の収入であることに

は変わりないので、個人の所得税、住民税、健康保険料も増額しま

す。

世の中が少しでも良くなればいい

会社の経理なんてきちんと処理していれば、おかしいことなんて

本来はすぐに分かるものなんです。

書類しか見ていないくせに何が分かるんだと言われますが、実は

書類だけでもかなりのところまで分かります。

ただし、現場の人がきちんと経理していないと精度は落ちます。

売上除外も、毎日の伝票に通し番号を振ってもらえば除外したか

どうかなんて一目瞭然なんです。

そういう細かいことをきちんとやってもらうこと。

それがクライアントを守ることであって税理士の本来の業務です。

通し番号をふることなんて、できませんという人がいたら、それでは

顧問契約はできません言ってお断りします。

全ての税理士がそうやっていたら、世の中もっと良くなる気がします。

だから私の事務所ではそうやります。

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嘘が見抜けてはじめて一人前の税理士

税理士や公認会計士でなくたって、経理をある程度やっていれば見

えてきますよ。税理士や公認会計士がきちんと関与していれば、問

題行為は目につきますから、嘘はつけないんです。本来は。

それでも巧みに、あざむこうとする人もいます。

税理士も公認会計士も、クライアントの嘘を見抜けるようにならない

と、一人前ではありません。

相続税などを単発で受けるような場合は隠そうとしなくても隠れて

いたりしますから、本当に難しいことです。

ですが、法人のクライアントであれば、長いお付き合いになりますから

見えてくるものは違います。

どんなに人が良くても嘘をつくクライアントを信頼してはいけません。

一人の脱税思考のクライアントと関与しているせいで大きな被害にあう

こともありますから、税理士が自分の事務所を守るためにも、脱税思考

のクライアントと付き合ってはいけないんです。

何が起きても、わからなかったとは言えません。

わからないようなやり方をみとめたのであれば業務怠慢でしょう。

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言いにくいことを指摘するのが思いやり

ほんとうの意味でクライアントを守るということは、言いにくいこ

とをきちんと指摘してあげる勇気が必要です。

クライアントから報酬を頂いているのだから、何でもいいなりにな

るなんてことはないんです。

外部の第三者として適切に関われないとしたら、関与を続ける意味は

ありません。

税理士は脱税を認めるものではないということを理解してもらいた

いものです。

黒は何をしたところで黒なんですから。

編集後記※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

昨日は年始めのVoiceのレッスン。今年はBakkyに出場予定で

緊張します。予選は余裕で通過の予定・・あくまで予定です。

好きなことは我慢しないでやらなくちゃ!

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